三不三信(さんぷさんしん)の(おしえ)、
懃(おんごん)にして、像末法滅(ぞうまつほうめつ)
同じく
悲引(ひいん)す。
一生悪(いっしょうあく)を造(つく)れども、
弘誓(ぐぜい)に値(もうあ)いぬれば、
安養界(あんにょうかい)に至(いた)りて妙果(みょうか)
を証(しょう)せしむと、いえり。

道綽禅師は、師と仰ぐ曇鸞大師の三不信・三信(おしえ)を
慇懃(おんごん)つまり、受け継いで丁寧に教えられました。


三信とは、淳心(じゅんしん)・一心(いっしん)・相続心(そうぞくしん)の
ことです。淳心とは、必ず浄土に救うという阿弥陀如来のおこころを
純粋素直に聞くことです。一心とは、阿弥陀如来のおこころを疑いなく
聞くことです。相続心とは、淳心と一心が続いていくことです。

三不信とは、阿弥陀如来のおこころを疑い、素直に聞くことができず、
相続した信心とはならないことです。

阿弥陀如来のおこころは、像末のどんな時代にあろうとも
また、時代が変わろうともすべての人々をじように慈悲に引き込み
浄土へ救う誓願であることを明らかにされています。

だからこそ、一生悪る私もこの誓願に出ったならば、
阿弥陀如来の本願力によって安養界(浄土)に往生して、如来と
同じ悟りを得る証果をいただけるのです。

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