功徳大宝海(くどくだいほうかい)に帰入(きにゅう)す
れば、必ず大会衆(だいえしゅう)の数に入ることを
獲(う)。蓮華蔵世界(れんげぞうせかい)に至ることを
得れば、即(すなわ)ち真如法性(しんにょほっしょう)
の身を証(しょう)せしむと。煩悩の林に遊びて神通
(じんずう)を現(げん)じ、生死(しょうじ)の園(その)に
入りて応化(おうげ)を示すといえり。

さて、阿弥陀如来の一心(信心)を南無阿弥陀仏のお名号としていた
だく(名号を功徳に満ちたにたとえられている)と、この世にありながら
必ず大会衆(正定聚)の位を得できます。

正定聚という仲間をいただく人生を歩むことができる浄土真宗の救い
に遇わせていただいたことは、私の最高の喜びであります。

そしていのち終わったとき蓮華蔵世界(蓮の花咲くお浄土のこと)に
生まれるとただちに真如法性(如来と同じ悟り)をひらかせてもらうの
です。

やがて煩悩の燃えさかるこの世にれて、生死の苦悩にある迷いの
人々をさまざまな手だてでお浄土に導くという仏のはたらきにつかせて
いただくきます。

これらのことはすべて、一心に帰命する私に阿弥陀如来からたまわる
ことであると天親菩薩はお示しくださいました。

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