本師曇鸞(ほんしどんらん)は、梁(りょう)の天子(てんし)、
常に鸞(らん)の処(ところ)に向かいて、菩薩(ぼさつ)と
礼(らい)したてまつる。
ここからは、第三祖の曇鸞大師について述べられます。
曇鸞大師は、中国の方で476年に山西省に生まれられました。
子供のころ五台山(中国仏教四大名山のひとつ)にのぼり、
出家されて四論(「中論」「百論」「十二門論」「大智度論」)を学ばれ、
その道に造詣が深い方でした。
曇鸞大師のおかげで、浄土の教えが中国に根をおろすことになり
ました。梁国の天子(王様)武帝さえも鸞菩薩と呼んで尊んでおられた
ということです。
親鸞聖人も、ご自分の名前に「鸞」の字をいただいておられます。
曇鸞大師は、晩年汾州の玄忠寺にうつられ(わたくしも一度行ってみたい
ところです)、542年67歳で示寂されました。