重ねて誓うらくは、名声十方(みょうしょうじっぽう) に聞こえんと。 ご本願(四十八願)を完成させようと誓った法蔵菩薩は、さらに続けて 『重誓偈(じゅうせいげ)』という偈(うた)をお説きになられました。 みなさんよくご存知の「我建超世願:がごんちょうせがん」です。 それは、「わたしが仏のさとりを得たとき、名号(みょうごう:南無阿弥陀仏)を 十方に響かせよう。もし、わたしの名が十方衆生からこぼれ出なければ、 わたしは仏にはなりません。」という重ねてのお誓いです。 つまり、ご本願のすべてが南無阿弥陀仏の六字の名号となって、 常に私に働いていてくださるのです。 子どもが母親の名を呼ぶのは、母親のあたたかい心が子どもにとどいて いるからでしょう。同じように阿弥陀如来(法蔵菩薩)のお心(願い)が私に とどいて私の口を通して相(すがた)をあらわしてくださっているのがお念仏です。 南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・称名相続