五濁悪時(ごじょくあくじ)の群生海(ぐんじょうかい)、
如来如実(にょらいにょじつ)の言(みこと)を信ずべし。

この世は五濁悪時の群生海である。群生海とは、生きものすべてのこと
です。
また、五濁悪時とは五濁のさかんな末法の時代のことです。

五濁とは、阿弥陀経に説かれる｢劫濁(こうじょく：戦争などで争う時代の
社会悪のこと)・見濁(けんじょく：邪見、邪悪な思想悪のこと)・煩悩濁
(ぼんのうじょく：むさぼり、いかり、無明の三毒の煩悩のこと)・衆生濁
(しゅじょうじょく：衆生の質の低下のこと)・命濁(みょうじょく：いのちが
短くなること)｣です。

まさに、現在の私たちの時代が２０００年以上も前に言い当てられていたこと
は、驚きです。

そのような末法の時代に仏法が滅ぶ事があっても、阿弥陀如来のご本願
・名号は、変わりなく私たちを願い、救い続けます。

親鸞聖人は、五濁の中に生を受けているもの(私)が、人生を力強く生きる
には、如来如実の言つまり、お釈迦さまの説かれた真実のみ教え
(阿弥陀如来のご本願)を信じるより他はないとおっしゃっているのです。

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