教育 その3

2013126日に特定秘密保護法(これも悪法)が国会で成立しました。
その是非が騒がれている最中の13日にそっと、中教審(文科省の諮問機関)地方教育行政の最終的な権限を、自治体の首長に移すと文科省に答申しました。
つまり、これまで教育委員会の長にあった責任を市長等にかえるということです。

もし今年の国会でこの法律が成立すれば、これまで国や政治家に対する歯止め役を
少なからず担ってきた教育委員会は形骸化し、政府→首長→校長のトップダウン形式、
まさに戦前やり方に近づきます。

同じく、26日には文科省は道徳を数学や国語と同じ
教科化する提言をしました。安部首相の愛国心教育を道徳で徹底させたいようです。
秘密保護法でマスコミ対策をし、教育で上からの指示通りに動く教師や生徒をつくる。
その先には憲法9条を変えたい。まさに第二次大戦前の学制、改定教育令、教育勅語の流れ
と同様に、価値観の画一化の中、子供たちの豊かな価値観や創造は失われていくことでしょう。

教育は国家百年の計とも言われ、日本の社会全体をあっという間に変えてしまいます。
ヒトラーが青少年教育を熱心にしてナチス思想を植え付けたことはよく知られています。

日本は経済ばかりで、マスコミ等も教育には関心が薄いようです。
前回も書きました「兵戈無用:ひょうがむよう(武器も兵隊も必要ない)『仏説無量寿経』
という仏教の教えはブレていません。その視点から教育政策の動きにはしっかりと
関心を持っていきたいと思います。
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