法事(法要)のありかた

浄土真宗は、毎日が法事です。

亡き人を偲びつつ、お経(仏法)を聞かせていただき、毎日の私自身の
いのちのあり方を振り返らせていただきます。したがって、僧侶と共に
お経を拝読し(うまく読めない方は、お寺の集いや法座や組の連研に
積極的に参加して練習しましょう)、お経に説かれてある仏さまの
願いを聞くことで、今の私の生き方・毎日の生活を振り返り、
お念仏いたしましょう。

年回などの法事を勤めて、家族・親戚と共に仏縁に出会うことも
大切です。小さなお子さまがおられましたら、できるだけご一緒に
お勤めさせてください。

● 法事をなさる場合は、まずお寺に出向き本堂にお参りして(電話で
済ましても良いができればお参りする)、住職か坊守と日時について
打ち合わせします。お寺によりますが、3ヶ月ぐらい前が良いと思います。
また、法事の数日前に確認されることをすすめます。

なお、法事はご命日当日が良いのですが、ご命日前後にされてもかま
いません。

● ご自宅で法事をされる場合、出席者は僧侶より先に参集します。
あとのお斎(おとき)の準備などをやめて全員仏間に座りましょう。
服装は略式で良いですが、聖典とお念珠と門徒式章は各自で
必ずそろえておきましょう。

僧侶をお迎えしたら、施主が全員にご挨拶をします。
「例:秋風の吹くこのごろですが、皆様にはご清祥にてお念仏の
日々をお過ごしのことと存じます。さて、早いもので亡き父の
○回会を迎えることになりました。ご多忙のところご出席ください
ましてありがとうございます。ご一緒にお念仏しお経を拝読いたし
ましょう。なお、本日は○○寺住職にお越しいただきました。
よろしくお願いいたします。」

僧侶の作法に合わせてお勤めします。僧侶が合掌・お念仏・礼拝
するときは、全員も合わせてします。(携帯電話は切っておきましょう)

●お念仏・お経は、一緒に声を出してお勤めください。
お経や僧侶法話の途中に動き回ることはやめましょう。

● お勤め・法話が終わると僧侶にお茶を差し上げます。
その後お寺にお参りして、お布施いたします。お寺まで行けない
場合は僧侶にことづけます。

● お寺で法事をされる場合、時間に遅れずに参集します。
お勤めの後のお茶などを親類に差し上げるときは、お寺に早めに
来て用意をしておきましょう。

お寺に着いたら、まず門徒式章をつけ、本堂の阿弥陀さまの前で合掌・
お念仏・礼拝いたします。このときにお布施・供物等は仏前にお供えします。
次にイスや座布団の準備があれば、みんなでいたしましょう。

あとは、自宅の場合と同じように僧侶を迎えて、施主あいさつ・
お勤めをいたします。法事が終わったら後片付けをして退堂します。
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