お寺とは。門徒(もんと)とは。

浄土真宗の開祖である親鸞聖人は、42歳の時、常陸(ひたち・現在の茨城県)
を中心に20年間お念仏のみ教えを説いて歩かれました。

お念仏の教えに
耳をかたむける人は、武士階級から農民、商人と幅広く、
彼らは念仏の同行
として平等に結ばれて(同朋集団という)いき、門徒と呼ばれ
るようになりま
した。

門徒(同朋集団)は、寄り合っては聞法(仏法を聞くこと)し、念仏して門徒として
自覚を深めていきました。このように門徒の「聞法の道場」としてお寺は建
てられた
のです。

さて、お寺は「聞法の道場」としてのはたらきをどれだけしているでしょうか。
つまりご門徒が、お寺は私達自身が法を聞くところだという自覚の上に、
お寺を
どれだけ活用しているだろうかということです。もちろん私たち僧侶
もできるだけ
ご門徒が気軽に門をくぐり、お寺を自由に使えるよう努めてい
きたいと思っています。

以下の儀式はすぐにでもお寺でできます。紹介いたします。

○ お寺で(仏式で)できること
初参式(しょさんしき)-----新しいいのちの誕生の喜びを仏前でお祝いします。
結婚式、成人式、 起工式、定礎式、落成式など

気軽にご相談ください。人生の記念行事はすすんで仏式で行い、お寺を活用して
ほしいと願います。

次に、門徒のつとめについてお話いたします。

ご門徒のつとめは、「教化と
護持」です。 教化(きょうけ)とは、自らが仏法を聞き、
また子や孫にお念仏を伝えてい
くことです。護持(ごじ)とは、法を聞く場所(お寺)を
守り、その環境を整えて
いくことです。まず、お寺に足を運び、お寺のことやみ教え
のことを知るこ
とから始めてみましょう。

@教化に関して ---- 下にあなたの聴聞の日(お寺の毎月の行事と年間の法座)
をのせました。お寺に来るときには、聖典・念珠・門徒式章を持ってき
ましょう。

○ お寺の毎月の行事と年間の法座
毎月

・ついたち講(1日:午後2時〜3時) ・・・ 日々生活の中で思ったこと感じたことを語り
                           合いましょう。
・相談室(6日:一日中)・・・ 若住職とお茶でもいただきながら、仏事やその他で
                  疑問に思うこと・お話ししたい事
など気軽に質問したり、
                  話してみましょう。
・仏教壮年会勉強会(第2土曜日:午後7時30分〜9時)・・・ 今は、お経を読む練習を
                                      しています。
・じゅうろくにち講(16日:午後2時〜3時30分)・・・ お勤めをして、ご法話を聞きます。
・ともしび会(奇数月の第4土曜日:午後7時30分〜9時)・・・ 仏教若婦人会を中心に子供
                                      とともにお勤め やレクレェー
                                      ションを楽しみましょう。
日曜学校(第3日曜:午前9時〜10時)・・・小学生対象でお勤めやゲームをします。

年間

・修正会
---- 元旦の朝

・春彼岸会 ---- 3月お彼岸中日
・永代経法要 ---- 4月おわりか5月はじめ。案内いたします。
・盂蘭盆会 ---- 8月15日、16日。案内いたします。
・秋彼岸会 ---- 9月お彼岸中日
・御正忌報恩講 ---- 10月おわりか11月はじめ。案内いたします。

A護持に関して ---- 聞法の道場(お寺)は、門徒自身のお家です。より使いやすく整え
               ていきましょう。
先日、ご門徒さんからイスを30脚、みなさんのた
               めに寄贈されました。有
難いことです。将来は、門や本堂の段差
               も少なくして、だれもが出入りしや
すいお寺にするべく、僧侶・門徒
               いっしょに考えてまいりましょう。
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