　秋に咲く、この何ともいえないブルー
　の素朴な花がわたくしは好きです。

　リンドウは、その花の姿とは違って
　根はとても苦い漢方になるそうです。

　その苦味から竜の胆(きも)と名前が
　つけられました。

　このつり鐘に似た花の形は、受粉を
　助けるハチが中に入りやすくするため
　です。

　鮮やかなブルーも内部を紫外線から
　守る色だそうです。

　ひとつのいのちには、不思議がたくさ
　んあるのです。

　そう思うと、いっそうリンドウがかわいく
　なりました。


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