御辞儀草(オジギソウ)
夏も盛りになると、庭のあちらこちらに
オジギソウが芽を出し、まあるい花を
咲かせる。もともと南米原産だから
暑さには強いのだ。
触ると葉をとじ、花さえも折れるように
倒れる。その様子から私は幼少の頃、
この草をネムリグサと呼んでいた。
現に、そう呼ぶ土地もあるらしいが、
やはりオジギソウの方がいい名だと思う。
はじめてそういう名だと知ったのは、
17歳のとき。
なかなか頭の下がらない私が、この
草の名を聞いて「ハッ」としたのも、
やはり暑い夏のことだった。
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