南天(ナンテン)

 彩りの少ない冬の庭に、赤く目立って
 いるのがナンテンの実です。

 雪のつもった日には、雪うさぎの眼に
 なり、初春には野鳥の餌になります。

 この実には、せき止めになるアルカロイド
 が含まれていて薬にされてきました。

 また、葉は料理の上にのせられて、
 食あたりを防ぐまじないに使われます。

 まじない・迷信に意味はないのですが、
 そうやっていろいろな部分が利用され、
 ナンテンは身近に感じられます。

 私たちをホッとする気持ちにさせて
 くれるナンテンは、お寺にぴったりの
 植物なのかもしれません。


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