狗尾草(エノコログサ)

 夏になるとあちらこちらで金色の穂を
 なびかせているこの草、エノコログサ
 を見かける。

 この金色の穂で猫をじゃれさすので
 猫ジャラシと呼ぶところもある。

 しかし、エノコログサの語源は、犬の
 子草の意で、穂が子犬のしっぽに
 似ているところから。

 同じ植物なのに全く違う名前を持っ
 ているのはおもしろい。

 そのときの感情や見方によっていろ
 いろな名前がつけられたのだろうが、
 知らぬ顔でエノコログサは風に揺れて
 いる。

 まわりの雑音に動じずに、自分の姿を
 金色に輝かせることが、本物への近道
 なのだろうか・・・。


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