仏法 4

このコーナーの核心に入ります。

前回、神や仏に「お願い」することは宗教ではなく、自分の
欲望を満足するだけであり、本当の解決(幸せ)にはならないと
書きました。

では、「お願い」しないで人生を解決していくとはどういうことなの
でしょうか?宗教をよりどころとする人生とはなんでしょうか?

わたくしはこう思うのです。
人間の私がお願いすると、どうしても欲の拡大にしかなりません。
ひとつ満足すると、また次の満足を得ようと「お願い」します。
永久に解決しない!
しかし、発想を転換して私の方が神や仏から願われていると
するとどうでしょうか。私が人として生まれたこと。これ以上の
幸せはないのではないかと思うのです。人として願われて生まれ、
多くの願いの中で生きている、いや生かされていると言った方が
正しいでしょう。

わたくしは他のことはともかく、人として生まれてきた
身を喜べる人生を送りたいのです。

宗教は、そのことにわたくしを気づかせてくれます。
宗教は、わたくしのよりどころです。

しかし、なかなかその身を喜べないわたくしであります。
その場しのぎのよりどころを求めようともします。
欲望をむき出しにすることも多々あります。
その都度その都度、わたくしにかけられた仏の願いを
聞いて我が身を振り返らせていただいています。
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